ポーラスアルミ、または、ポーラスアルミナを使用した真空吸着ステージはドリル加工穴が無いので、薄いフィルムのような繊細なワークでも何らの変形も無く吸着が行えます。 また、逆に、ワークの取出しの際に起こる引っかかりのトラブルは逆ブローを利用することにより解消され、スムーズに行えます。
吸着ステージ表面に曲面形状があるステージも製作可能です。
- ● ワークの変形が無い
- ● ワークの損傷が無い
- ● 吸着力がステージ全面にわたり均一
- ● ワークの大きさに関らず吸着力が一定
- ● 吸着力が真空度に比例
【ポーラスアルミ製ステージ】
【ポーラスアルミナ製ステージ】
吸着力はステージ表面全面にわたりどの部位でも均一得られます。
吸着力はワークの大きさに関らず、ワークの単位面積当たりについては同じです。
たとえば、500x500mmのステージで、ワークがA4サイズでも、またワークがステージ面積の10%以上の大きさの場合、単位面積当たりの吸着力はほとんど同じです。
吸着力は導入する真空度により異なります。 従って、同一ステージにおいて部位によって異なる吸着力を必要とする場合は、真空ラインを2系統以上設けることにより達成することが出来ます。
【吸着力(N/cm
2)】
ポーラス材 / 材質 |
真空度(bar) |
-0.3 |
-0.5 |
-0.85 |
ポーラスアルミ / アルミ |
2.3 |
3.9 |
8.2 |
ポーラスアルミナ/ アルミナ |
2.3 |
3.9 |
8.2 |
- 吸着ステージには、ポーラスアルミ材を使用したものとポーラスアルミナ材の2種類があります。
- 一般的にはポーラスアルミ材のステージが用いられますが、電気導電性のある不純物を避けたいワークの吸着にはポーラスアルミナ材が使用されます。
- 吸着ステージでは真空の導入は、ステージの側面から、または、ステージ下部からでも、どちらでも出来ます。
- 真空引きポートは、基本的には1箇所ですが、ステージが大きい場合は2~3箇所になることがあります。
- ステージの平面度の精度は、通常30~50μmですが、要求によっては10μm前後の精度も可能です。
- ステージの大きさ・形状を問わないですが、ステージが大きくなると高い精度は困難となります。
- 吸着ステージ表面には3~5μm厚の保護コーティングを施すことが出来ます。
- 吸着ステージ表面に曲面形状などがあるステージも製作可能です
ポーラス黒色·酸化鉄材MA100BLACKは、その微孔構造により均一で、優れた通気性を有する黒色酸化鉄の板材で少し磁性があり、優れた静電気除去性を有しており 光の乱反射を嫌う光学検査装置などの吸着テーブルに最適です。
特徴
微孔構造により
- - 穴あけ加工が不要
- - 均一で優れた通気性
- - 黒色で光の乱反射が無い
- - 静電気除去性を有す
製品寸法
縦 X 横:500 X 500mm、
厚さ :15、30、50mm
用途
特に、静電気除去性が求められる吸着テーブルに最適です。
吸着テーブル:半導体部品(例えば、ウェ-ファ-プレ-ト)検査装置等々
【光学検査用吸着テーブル】
【大型吸着テーブル(1500 x 2000mm)】
- 通常のロールを芯にして、外周にポーラス材を巻きつけたサクションロールはフィルム、紙、シート、金属箔等々をロールの回転速度に合わせ、ワークがスリップすること無く一定の速さで送ることが出来ます。
■真空吸着ステージの動画1
■真空吸着ステージの動画2
■真空吸着ステージの動画3