EPS・EPP成形型事例「ポーラスアルミ METAPOR® MC200AL」
ポ-ラス·アルミ METAPOR MC200AL は、全面に無数の平均穴径40μmの多孔構造により均一で優れた空気通気性や液体透過性のあるポーラス材です。 このポ-ラス·アルミMC200ALは、特に、高圧水蒸気を利用したEPP・EPS発泡成形の金型用として開発された
ポーラス材で、ドイツではEPP・EPS発泡成形の量産用金型として多くの使用実績があります。
また、プラスチックス成形用金型のガス抜き材としても有用です。
特徴
多孔構造により、発泡成形型として
- - 極めて優れた発泡ビーズの結合と発泡ムラの無い成形品
- - CNC加工のみでベント穴加工が不要
- - 発泡製品にベントマークが出ない
- - 200℃熱変形温度(マルテンス・ドイツ規格)
用途
- ● EPP/EPS発泡成形用金型
- ● 金型のガス抜き : プラスチックス成形用金型
製品寸法
縦 X 横:500 X 500mm、
厚さ :15、30、50、80、100mm(その他ご希望の厚み可)
加工方法
加工前に必ず、板の両面を0.5mm程度フライス加工して、微孔の塞がった部分を取り除いて下さい。 一般的な刃先の鋭く尖った高速カッタ-(HSS)、または、カ-バイト刃で容易に加工できます。
ただし、加工時の微孔の穴詰りを避ける為、出来る限り冷却液を使用せず、ドライ加工を行うことをお奨めします。
また、サンドペ-パ-による仕上げの際は、ドライ磨きが推奨されます。
接着・補修
耐熱性を有するエポキシ系接着剤3M社製「Scotch-Weld DP760」での接合・補修をお奨めします。
貯蔵方法
油状等の液体との接触は避け、乾燥した場所で静置して保管して下さい。
物性(DIN規格)
特性 |
単位 |
数値 |
密 度
|
g/cm3 |
1.78 |
ショアーD硬さ |
|
82 |
曲げ強さ |
N/mm2 |
33 |
弾性率 |
N/mm2 |
9,500 |
衝撃強さ |
kJ/m2 |
5.0 |
熱膨張係数 |
℃-1x10-6 |
32 |
熱変形温度(マルテンス) |
℃ |
240 |
平均孔径 |
μm |
200 |
気孔率 |
% |
22 |
通気性(減圧または加圧下)
圧力差(bar) |
板厚(mm) |
10 |
15 |
20 |
25 |
30 |
0.5 |
2.28 |
1.87 |
1.69 |
1.53 |
1.37 |
0.6 |
2.52 |
2.07 |
1.89 |
1.71 |
1.55 |
0.7 |
2.76 |
2.78 |
2.07 |
1.89 |
1.73 |
0.8 |
2.96 |
2.48 |
2.23 |
2.06 |
1.87 |
0.9 |
3.17 |
2.65 |
2.38 |
2.23 |
2.01 |
1.0 |
3.67 |
2.81 |
2.52 |
2.38 |
2.14 |
2.0 |
5.09 |
4.34 |
3.77 |
3.69 |
3.35 |
事例